こんにちは!わだちの犬飼です。
先日は大風でしたね・・・当店の周りは見渡す限りの田んぼですので風当たりが強く、せっかく年末に大掃除した工場内が早くも砂埃まみれに。また掃除するしかないですね・・・
させ今回はコペンのクラッチの話題になります。
あなたのコペンのクラッチ、重たくないですか?クラッチ操作のことです。
納車された時から重い状態だと気がつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、本来は軽自動車の小さなクラッチですのでほとんど苦労せずに踏める代物です。少しでも左足に負担がかかるほどの力が必要なペダル操作は異常とも言えます。
以前ブログでご紹介させていただいたケースはクラッチ本体の不具合で重くなってしまっていたケースでしたので重症でしたが、ワイヤーの不具合の場合もあって、その場合は比較的お安く修理することが可能です。今回はそのクラッチワイヤーの交換のご紹介になります。

こちらがコペンのクラッチワイヤー本体になります。作業の過程でカットしてしまっていますが左側が車内側、右側がクラッチ側になります。大体の市販されている車のクラッチは油圧式の為、ワイヤー式のクラッチはある意味希少?過去の遺物でもありますが、どちらにも一長一短あります。
さてこのワイヤーのどこが悪くなるかと言いますと・・・

内部のワイヤーが錆びてしまっています。このサビの影響でワイヤーの摺動が渋くなり操作が重くなります。しかもこれ室内側なのです。なぜ室内側が錆びてしまうのでしょうか?
諸説ありますが、おそらく雨漏りや長期間使用しなかったりした影響で室内の湿度が上がり、金属剥き出しでもあるワイヤーが錆びたのだと思います。もちろん新品の時はグリスが塗られていますが、経年劣化で落ちてしまったのでしょう。

実はここ、このように室内で90度に曲がっている部分なので、元々摺動不良が起こりやすい箇所でもあります。外してグリスアップするのも一つの手ですが、このワイヤーの取り外し作業は中々コツがいる作業になります。車両に取り付けられている状態ではピンポイントにここを潤滑するのは難しいと思われます。

こんな感じでアクロバティックな姿勢とをりつつワイヤーを抜き取ったり、入れたりします。1人でも時間をかければ作業可能ですが当店では1人が車内、1人がエンジンルームからアシストして作業をすることで素早く交換をしております。
ちょうどワイヤーの出入り口がエアコンのユニットの真裏にあるので、ユニットを少しずらして作業をしたりと、色々とコツがあります。

エンジンルームから見るとこんな感じです。この遊び調整用の黒い部品がぴったり通る穴しか空いていないので、斜めの状態(画像の状態)だとまず通過できません。この部品をまっすぐにしつつ穴に通す必要があるのです。
ざっくりですがこのようにサッと取り外しできる構造ではないので、一旦外してグリスアップするくらいならば、部品代も4,400円ですし、新品が供給されているうちに新品に変えてしまった方が確実かと思います。
冒頭でご紹介したクラッチ本体の場合もありますが、まずはお安くできるワイヤー交換から試してみて、直るかどうか試してみるのがよいかと思います。
ではでは!