こんにちは!わだちの犬飼です!
毎日暑い日が続いていますがわだちは元気に営業中でございます!
さてコペンはオープンカーですので他の車と比べると雨漏りのリスクが高いです。しかしながら新車の時は当然漏れてないわけで、雨漏れにはそれなりの原因があります。
その原因を正しく手直しすることで雨漏れも修理可能です。どんな故障も大抵はそうですね!

今回はコペンによくあるトランク内の雨漏れと助手席裏に水が溜まってしまう症状を修理します。
雨漏りはウェザーストリップの劣化で起きると考えるのが一般的なのですが、コペンの場合屋根の歪み(事故等ではなく経年劣化による自然な歪み)によって新車時の絶妙な位置関係が崩れ、雨漏りしてしまうことが多いです。コペンは新車時にこの絶妙なルーフの位置関係を大量生産する過程で実現するために手組みのラインで制作しているのです。ですのでウェザーストリップの交換だけでは直らないケースが多く、コペンのウェザーストリップはとても良く出来ていて、色々な工夫がなされているのでその分高価ですので、むやみに交換してしまうと修理代がえげつない金額に・・・
今回はウェザーに変形が見られたので、交換と調整を同時に施します。
まずは交換からですが、ここのウェザーは両面テープ及び嵌め込みの構造となっていて、この両面テープが曲者です。剥がした後に車体側にテープが残るので、これを綺麗にするのが大変!しかしこの作業を怠ると新品のウェザーがうまく張り付かないのできっちり取り付け出来ません。

テープを剥がした後は新品ウェザーを取り付けるのですが、これもただ貼り付けるだけでなくうまく内側から外側に伸ばしながら貼り付けないとこの画像のR部分の両面テープが浮いてしまいます。
しっかりと貼り付けられると画像のようにピシッと決まります。

取り付け後は建て付け調整に移ります。トランクの雨漏りはここの隙間が大きくなってしまって、侵入する水量が想定以上になることで発生します。多少の水の侵入はバイパス経路を通って逃げるような作りになっていますが、量が多すぎるとトランク内に溢れてしまいます。
この隙間をピシッと閉じることで侵入する水量を少なくし、バイパス経路を正常に作動させます。
ここが開いてしまう原因は色々ありまして、一概にここを調整すれば直るといったものではなく、車両ごとの状況を見極めながら実施します。

今回はバックパネルが少し下がっている状況でしたので、バックパネルの位置を微妙に上方に移動させてトランクとの隙間を小さくします。

当然バックパネルを移動させるとはルーフや三角窓にも影響が出ますので、全てを上手く調整する必要があります。これでトランク内の雨漏れはバッチリです!
続いて助手席裏ですがこちらは侵入経路に傾向があって、そこを対策してあげるととまります!
コペンの雨漏れに関してはほとんどの場所を基本的には調整で修理可能ですので、お困りの方はお気軽にご相談ください!
ではでは!