こんにちは!わだちの犬飼です。

ちょっと時間差になりますが土曜日の振り返りになります!
コペンのエンジンはターボ付きエンジンですので軽自動車らしからぬ走行性能を発揮してくれる名エンジンなのですが、そのターボによる圧力がきちんとエンジンまで届かなければ意味がありません。

エンジン上部にあるのがインテークパイプです。このパイプを通ってタービンによって過給された空気がエンジン内へと入っていきます。このパイプ、樹脂でできていますので熱や振動による経年劣化で割れてしまいます・・・
ここが割れると割れ目から過給圧が逃げてしまうのでターボが効かないもっさりエンジンになってしまいます。

よく割れるのがこのタービン上部分。熱の影響をモロに受けるのと走行中のアクセル操作でエンジンは動きますので、この部分に少なからず負荷がかかります。
今回も別件でご入庫のお客様のコペンを試乗したところ、アクセルひと踏みでターボが効いてないことを発見いたしました。当店このインテークパイプも新品を常備しておりますので、サクッと交換して本来の元気な走りっぷりを取り戻すことができました!

続いてオイル下がり現象修理中のコペンさん、オイル下がりはその名の通りシリンダーヘッドからエンジンオイルが下がってきて燃焼室内に侵入してしまう現象です。
侵入経路としてはバルブ周りからになります。本来バルブの周りにはオイルシールがついていて、侵入を防いでいますが、このオイルシールが劣化すると抑えきれずにオイルが下がってきます。
数日エンジンをかけないで置いていて、久々に始動した時にカブったようなぐずり感と同時にマフラーから白煙が出る場合はオイル下がりの可能性大です。

バルブを取り外してこのオイルシールを交換することでオイル下がりを修理します。
コペンは4気筒の4バルブなので16個このオイルシールがついています。これが12気筒エンジンのオーバーホールになるとバルブが48個でこのオイルシールも48個、気が遠くなりそうな作業です。

最後はオールペンによって春らしい爽やかな色に生まれ変わったコペンさん。
MINIのアイスブルーで全塗装です。純正色にあっても良さそうなくらいコペンの見た目にマッチした色ですね!
当店板金塗装は外注作業ですが、腕利きの職人さんに依頼して、コペンならではの雨漏り点検やウェザーの手直し等々は当店にて最終点検を実施します!
コペンのモールやウェザーは特殊な作りですのでオールペンや板金塗装が原因で雨漏りしてしまう事もしばしば。
見た目も中身もしっかりと仕上げます!