こんにちは!わだちの犬飼です。
暑い!笑
工場の温度計は39度を指しております・・・
当店日当たり抜群のため、工場内はサウナ状態^^;今年はスポットクーラーを導入して暑さ対策には力を入れておりますが、体が慣れるまではやはりしんどいです。
この猛暑でしんどいのは人間だけでなく車も同じ。文句を言わずに働いてくれていますが、実際はヒーヒー言いながら動いております。
特にコペンは元々水温が高めだったり、エアコンの容量が少なく効きが悪かったりと暑さには弱い車種です。
暑くなってエアコン及び水温関連のトラブルのご相談が増えてきておりますので、致命傷になる前に予防整備をしておきましょう!

いきなり凄い絵面ですがコペンのエバポレーターを交換しております。エバポレーターはダッシュボードの奥のエアコンユニットの中にありますので、交換するには内装をバラバラにする必要があります。
今回のコペンはガス漏れ修理ではなく、臭いの修理になります。エバポレーターに雑菌が繁殖してしまうとなんとも言えない不快臭が発生してしまい、車上でのクリーニングでも多少は良くなるのですが、完璧に洗浄することは構造上不可能ですので今回は思い切って交換することになりました。

こちらがそのエバポレーター本体です。ラジエーターのようにフィンがついていて、この装置の中にエアコンガス冷媒を噴射してその気化熱でエバポレーター本体を冷やし、そこに風を当てること冷風を発生させております。
エバポレータ本体は冷え冷えになるので当然結露して、その水がよく車体下から垂れているのは目にするかと思います。エンジンを停止してエアコンが止まるとエバポレーターも常温に戻りますが、濡れた状態で戻りますので雑菌が繁殖しやすい環境になって、ニオイの原因となります。

エバポレーター手前にはフィルターがついていてエバポレーター本体が汚れるのを防いでくれていますが、その目をかいくぐる雑菌や微粒子はありますのでエアコンの臭いは経年劣化する過程で防ぎ切るのは難しいとも言えます。
今回は思い切って交換したことにより不快臭もなくなりました!

続いてのコペンさんはエアコンのコンプレッサー交換です。
コペンのエアコンは効きが悪いと有名ですが、その効きの悪さにも限度があって、異常なものはやはり故障しています。
冷え具合は個人の感覚があるので表現しにくいですが、個人的には正常な状態のコペンのエアコンは”この猛暑の中アイドリングで停車していても汗ばむことは無いが寒風量はMAXのままで且つ温度を上げようとは思わないほどの冷え具合で、走行してエンジン回転数が上がるとそれなりに冷えてくるので、温度や風量を変えようかなと思う程、”かなと思います。
非常にわかりにくいですが、全く冷風が出ないのは壊れているのが一目瞭然ですが、例えばアイドリングでは効きが悪い場合でも何かしらの不具合があるケースが多いです!
今回のコペンはエアコンのコンプレッサー自体は機能していたのですが、その性能が低下していたことにより冷えが悪い状態でした。
リビルト品と交換してバッチリアイドリングでも冷え冷えになりました!
エアコンの機能点検だけでも大歓迎ですのでお気軽にお問合せください!

猛暑で気になるのはエアコンだけで無くエンジンも心配です。
こちらのコペンさんはオーバーヒートでレッカー搬送・・・
点検してみると・・・

電動ファンモーターが回っていませんでした。これが壊れてしまうとラジエーターを冷却できなくなりますので水温が急上昇します。
当店の経験ですと走行距離12〜20万キロの間に壊れるケースが多いかと思います。
交換にはラジエーターの脱着が必要ですのでラジエーターも同時交換がお勧めです、というよりもラジエーターの方が先に寿命を迎えますので、ラジエーター交換の際には一緒にファンモーターも交換しておきましょう!
20年前の設計のコペンにとっては近年の異常とも言える猛暑はしんどいですが、きちんと整備して猛暑の中でも安心に快適ドライブを楽しみましょう!
ではでは!