こんにちは!わだちの犬飼です。
先日久々に出張アクティブトップ修理に行ってきました!最近は通販でのリビルト油圧ポンプが主流でしたので、出張の機会が減っておりましたが、今回は岩手県へ行ってまいりました!

リビルト油圧ポンプへの交換作業のご依頼でしたので持っていく機材も少なく、手荷物程度に収りますので新幹線で向かいます。


あっという間に岩手県奥州市に到着!駅までお客様に来ていただいたので、駅前のコインパーキングで作業開始!
作業時間5分ほどで終わるのもリビルト油圧ポンプの魅力で、ジャッキアップも必要としませんのでトランクさえ開けられるスペースがあれば作業可能です。

バッチリオープンするようになりました!
コペンを購入されてから1年経ったお客様でしたがその間一度も開けたことがなかったそうで、これでようやくオープンドライブを満喫できますね!ありがとうございました!

蜻蛉返りで工場に戻り作業を進めます。
珍しいブラックのコペンが2台ピットイン。
手前は水回りの整備中、奥は簡易点検を実施しております!

元々は屋根が開かないとのことでご来店いただきました。ディーラーに持っていったところ、凄まじい金額のお見積りが提示されたようで、ご相談に来てくださいました。
点検したところ屋根が開かないのはセンサーの異常で、配線を加工してECUを騙す事で応急処置的に修理。格安で直す事ができました!ただ動作は遅いので今後はリビルト油圧ポンプの交換も視野に入ってくるかと思います。
ついでに簡易点検もご用命いただき、その場でクラッチワイヤーの交換を実施!操作が少し楽になりました。

最後は先日オーバーヒートでご入庫したコペンさん、電動ファンモーターとラジエーター周りの部品を一新します。

こちらが今回の黒幕の電動ファンモーター。こいつが壊れるとあっという間に水温が上がってオーバーヒートしますので要注意!副作用としてエアコンの効きも悪くなります。
どうしてモーターが経年劣化で故障してしまうのかと言いますと・・・

ファンモーターの中はこんな感じになっていて、コイルと磁石が入っています。
コイルに電気を流して磁化させることでコイルと磁石が反発してモーターが回転します。
そのコイルに電気を流しているのがブラシと呼ばれる部品です。

赤丸の部品がブラシです。使用と共にブラシが擦り減っていき、この配線が引っかかってブラシが伸びなくなってしまうとコイルに通電されなくなってモーターが回らなくなってしまうのです。
今回のコペンさんは18万キロでファンモーターの寿命となりました。比較的長持ちした方かと思います。