アクティブトップ出張修理！予想外の故障に苦戦？

こんにちは！わだちの犬飼です。

今週頭に四国、中国、近畿地方にコペンのアクティブトップの出張修理に行ってまいりました！

概ねリビルト油圧ポンプ交換のみの作業でサクッと完治するパターンが多かったのですが、ちょっと苦戦したコペンさんが数台ありましたので、そちらをご紹介いたします！

まずは香川県での作業です。こちらのグリーンのコペンさん、症状としてはアクティブトップの動作が遅いことに加えて荷物を収納するためにトランクを開けると閉めることができなくなってしまうそうです。確認してみると確かに一度イージークローザーが作動して閉まるのですが、すぐにまた開いてしまいます。

ご存知の通りコペンはトランク開いているとアクティブトップの動作を受け付けなくなるので、まずはトランクを閉めて上げないとオープンの修理に移ることができません。

この手のトラブルは基本的にセンサー系統の不具合が多いです。

トランク内部のセンサーを点検してみると・・・

犯人発見！

この画像をパッと見て一瞬で『あれ、おかしいぞ』と思った方、ぜひ当社のアクティブトップ修理部門に入社してください笑

実はセンサーの一部がなくなってしまっています・・・

正常なコペンの画像と見比べると一目瞭然ですね。

なぜか左右ともに無くなっていましたので、偶然に外れてしまった可能性は低いかと思います。

そもそもこのセンサーが何をやっているのかと言いますと、トランクパネル側にもセンサーがあって、両者がくっつくことでトランクが閉まったことを車両が認識する仕組みになっています。

この受け部分が取れてしまっていることで、トランクが閉まっている事を上手く認識できずに再度開いてしまうのです。

メインのトランク開閉のセンサーはここではないので、一度はイージークローザーが作動する形になります。

さて、店頭での作業でしたら店に中古在庫があるのでここのセンサーを交換すれば済む話ですが、出張対応ですと持ち込む部品に限りがあって、ここの部品は想定外でしたので持ち合わせがありませんでした・・・

色々と考えた結果・・・

トランク側センサー部分にワイパーの骨組みの金属を細かく切ったものを貼り付け、なんとかセンサーを誤認識させてトランクを閉めることに成功しました！診断機を用いてコンピュータの認識状況をモニタリングしながら位置を微調整して、３本貼り付けると認識してくれることが判明。

実はなくなってしまっていた部分はただの金属板で、トランク側のセンサーが磁気センサーになっており、金属が触れると反応する仕組みなのです。

ですので、ワイパー骨組みをくっ付けて認識させることができました。

この状態ではコンピューター上では常にトランクが閉まっている状況になってしまうのですが、あくまでこちらはサブのセンサーですので大きな問題にはなりません。

当然応急処置ですのでお店に戻ったら部品をお客様に発送して、交換していただきます。

トランク問題がひとまず解決した後は、リビルト油圧ポンプへ交換！

アクティブトップの動作も問題なくスムーズになりました^ ^

香川、岡山と順調に作業をこなして兵庫県入り。姫路までやってきました！

画像を撮り忘れたのでお客様から頂いた画像を拝借いたします。

今度は赤いコペンさん、お客様との事前の打ち合わせでサイドのシリンダーからオイルが漏れてしまってアクティブトップが動かないとのご相談。基本的にシリンダーからオイルが漏れるケースは稀で、漏れても滲む程度なので動作に影響はないことがほとんどなので今回も軽傷で済むと思っていたのですが、今回のケースは違いました。

油圧ポンプを動作させてみるとドバドバと作動油がシリンダーから漏れてきます。あきらかに何かがおかしいです。

シリンダーを取り外してみても本体やホースに外傷はないので、おそらく油圧配管の組み間違えかポンプ不良によって過度の油圧がかかって、オイルシールが抜けてしまったようでした。

シリンダーも１セット用意してありましたので、左右のシリンダー交換と油圧ポンプ本体を交換させていただいて無事に動作するようになりました＾＾

出張修理では予想外のトラブルや機材不足に見舞われるケースも多いのですが、ご予定を合わせていただいて尚且つ出張費用までいただいておりますので、意地でもその日のうちに修理完了できるように心掛けております！

現在福岡、沖縄、北海道方面のお客様より出張修理のご相談を受けておりますので、また件数がまとまりそうでしたら随時修理に伺えれとばと思っております。お気軽にご相談ください！

ではでは！