こんにちは!わだちの犬飼です。
少し長めの夏休みをいただいて、夏後半戦がスタートしました。ありがとうございました!
後半戦の初めのお仕事はこちら

いつものようにコペンからトランスミッションを取り外して、分解しております。
真新しさが漂っておりますがこちらLA400Kコペンのトランスミッションになります。ぱっと見は880コペンと同じような形状なのですが

シフトのリンケージがワイヤータイプに変わっていてトランスミッションの上部についています。この変更によってあのMT880コペンの宿命であるシフトのシャフトからのオイル漏れから解放されます。
余談ですが400コペンは880コペンの様々な点が改良されていて、整備性も格段に向上しています。
例えばこのトランスミッションの脱着作業。880コペンは4気筒という事もあってエンジンとトランスミッションを一緒に下ろす必要があるのですが、400コペンはミッション単体で下ろすことができます。

こんな感じにエンジンは車両に残ったままで作業しております。
エンジンルーム内も広く、普段880ばかり触っているのでたまに400コペンを触ると非常に整備がし易くて助かります笑

今回の400コペンのお客様はサーキット走行もされる方なので、MTを分解しているのはLSDを組み込む為です。もちろん同時にクラッチも強化しておきます。

話は880コペンに移りまして、こちらレンタカーにする予定のコペンさん。コペンのレンタカーの方色々と準備を進めております。インスタではお盆明け開始予定と告知しましたが、少し作業が遅れておりまして、現在9月の頭開始予定で動いております。
詳細はまた告知いたします!

こちらの赤コペンさんは整備でのご入庫。エンジンオイル漏れの修理になります。
880コペンのオイル漏れと言えば定番なのはヘッドカバーからのオイル漏れです。今回はヘッドカバーからのオイルがエンジン下まで流れてしまっていて、どこから漏れているのか分からない状態になってしまっていましたので、ひとまずは最上流であるヘッドカバーから修理します。

ヘッドカバーの周りだけでなくスパークプラグ取り付け部分にもパッキンがあって、そこが劣化するとご覧のようにプラグホールにオイルが侵入してプラグとコイルがオイルまみれになります。
オイルが溜まりすぎるとエンジンも不調になるので酷くなる前にオイル漏れは修理しましょう。今回はイグニッションコイルも同時に新品に交換させていただきました!

こちらが取り外したヘッドカバー。ヘッドカバーを外すとエンジン内部の様子を垣間見ることができて、オイル管理の状況がよく分かります。こちらのコペンさんは”並”といった様子で、タイミングチェーン等にダメージは入っていませんでいたが、汚れはそれなりに蓄積されている状況でした。
ちなみにこちら12万キロ走行になります。
今回は漏れたオイルが補機ベルトにも付着していたのでベルトも同時に交換します。ベルト交換の間、ヘッドカバーは洗浄器で綺麗にお掃除。

30分ほどでここまで綺麗になります。
この後プラグホールのガスケットを打ち替えてからエンジンに戻します。
ヘッドカバーからのオイル漏れが軽度のうちは目を瞑っても良いですが、エキマニ周りに付着するようになると、煙も出て危ないです。
比較的安価(部品と工賃で12,000円ほど)に修理できますので、オイル漏れが気になる方はぜひご相談ください。
ではでは!