こんにちは!わだちの犬飼です。
少し更新が空いてしまい申し訳ないです・・・題名の通りいつも通りのコペンではなく、ポルシェパナメーラGTSと格闘しておりまして、更新が滞ってしまいました。
何にそんなに苦戦していたのかと言いますと・・・・

そもそものご入庫のきっかけはエンジン警告灯の点灯でした。
診断機で点検してみると『ラムダセンサーの異常』要するにO2センサーですね。国産車輸入車問わずよく壊れる部品になります。
予防も兼ねて両バンク(V8エンジンなので左右にそれぞれセンサーがあります)交換することにしましたが、これがまた意地悪な箇所についています。

二人でごちゃごちゃやっていますが触媒を取り外さないとセンサーに触ることすらできない箇所に取り付けられていて、マフラーと触媒を取り外して交換しました。
確かに組み立てる時はその場所についていた方が取り付けしやすそうですが、車両にエンジンを載せた後のことも考えて欲しいものです・・・

ごっついブレーキです!
先日youtubeにあげたコペンのDスポキャリパーが可愛く見えます笑
作業前の走行テスト中にハブベアリングからかなりの異音がでている事が判明。こちらも修理させていただくことになりました。

足回りを分解していきベアリングを交換します。
この見るからにごっついナックルですが、実はアルミ製で中空になっているので見た目とは裏腹にびっくりするくらい軽いです。
バネ下重量を軽くするのは走行性能向上に必須ですので、さすがポルシェといったところですね。大きさは3倍くらいありますが、確実にコペンのナックルの方が重いです笑
まあその代わりと言ってはなんですが、ブレーキ周りの部品だけで相当な重量があります。

プレスでベアリングを打ち替えてバッチリ静かな走りが蘇りました!
と簡単に書いていますが、ここが非常に苦戦したポイントでして、錆による強烈な固着の影響でドライブシャフトをナックルから壊さずに取り外す事が不可能で、足回りを丸ごと交換する必要が出てきてしまいました。
ハブとドライブシャフトを全国の中古部品商を探し回り、やっとの思いで手に入れた物に新しいベアリングを組み込んでおります。
新品を取り寄せたら凄まじい金額と時間がかかってしまいます。(中古でも高価ですが・・・)

最後にこちらもかなり苦戦したリアスポイラーの修理。本来ボタン操作や車速に応じて自動でスポイラーが動くギミックなのですが、これが動かなくなってしまったとの事でお客様が一番復活を切望されていた箇所でした。
色々と点検を進めていくうちにスポイラー本体がNGであることがわかってきて、交換部品を探してみたところ・・・
国内には新品も中古もございませんでした。それもそのはず、この可動式のスポイラーはパナメーラの中でもGTSやターボなどの上級グレードにしか装着されておらず、かなりのレア機能でした。

そうなると修理不可能・・・と諦めてしまったらそこで終了です。
夢中になりすぎて画像がほとんどありませんがスポイラー本体を分解してなんとか不具合箇所を突き止め、しっかりと動作する状態まで復活することが出来ました!
故障してしまった原因もわかったので、予防策も含めてお客様にご説明して、本日無事にお返しする事ができました。

話題はいつも通りのコペンに戻って、本日記念すべきLA400セロの中古車販売1号車をご納車いたしました!ありがとうございました!
880ばかり販売しておりましたが、これからは880も継続しつつ400の取り扱いも増やしていく予定です!

上抜きでのオイル交換中〜
JBエンジンは比較的上抜きとの相性が良くほぼ全量摘出できますので、エンジンオイルのみのお問い換えの場合はこちらの方法で作業しております。
ですのでオイル交換のみでしたらご予約なしでもスピーディに作業可能ですので、ぜひご来店ください!

続いてはエンジン分解整備のご紹介。
基本的に常にエンジンが下されているコペンが工場にある当店ですが、現在実施しているのはエンジンの異音整備から少し範囲を広げてプチオーバーホールをしています。
分解前の動画になりますが盛大にジャラジャラ音がしております。典型的なタイミングチェーンの異音ですね。
分解してカムシャフト部分のチェーンを触ってみると一目瞭然です。
いろんな動画や記事でご説明している通り、タイミングチェーンの伸びはオイル管理不足が原因ですので、その悪影響はタイミングチェーンだけにとどまらずエンジン各部に及びます。
当店では基本的にタイミングチェーンだけの交換はおすすめしておらず、エンジン各部も分解して整備して長く快調に走り続けられるように整備しております。

こちらは新品のチェーンです。
新品ですと先程の動画のように触ってもほとんど遊びはありません。
チェーンが伸びると異音の原因になるだけでなく、タイミング自体が狂いますので、エンジンの調子もすこぶる悪くなります。

最後にご紹介するのは下回りの錆転換処理。
小さび状態でしたら部分的に錆転換スプレーを塗布してボディを守ることをお勧めしております。
当店ではクリアタイプの溶剤を使用しています。シャシブラック等色がついてしまうと、塗料の下で進行している錆に気が付きにくいので、クリアがお勧めです。

マフラーに穴が空いていたのもあり、錆処理のついでに?サクラムマフラーをご購入いただきました!
ありがとうございます!
在庫分は完売となりましたが、また年末に補充予定ですので、興味のある方はご相談ください!サクラムさんによるご好意で新モデルも年内一杯は少しお安くご提供可能です。
ではでは!