こんにちは!わだちの犬飼です。
コペン屋さんのわだちでは、コペンを触らない日は無く、毎日5台以上のコペンの整備を行っていて、年間250台以上のコペンを整備しております。
その中でも特に毎日行っている整備があり、それは題名の通りアクティブトップの修理とエンジン降ろしを伴う整備です。
こちらは修理前のオープンの様子。油圧ポンプの唸り音は響いていますが、トランクが開いてくれません。この状態になってしまうと完全に末期ですので、騙し騙し開け閉めすることもできません。
もちろんこんな末期症状でも修理可能です!サクッと修理すると・・・
新車同様のスムーズな動きに早変わり!これなら気軽にオープンできますね!

こちらはエンジン降ろしの様子です。昨日の夜に1台降ろしました。修理の内容はエンジン異音の修理で、前段階の点検でタイミングチェーンの伸びが確認できていたので、タイミングチェーンを交換します。
何度もご紹介している通りコペンのタイミングチェーンはエンジンを降さないと交換できない構造なので、まずはエンジン降ろしからスタートです。
今回はご予算の都合もありエンジンをオーバーホールせずにチェーンだけ交換する作業になります。

翌日エンジンを宙吊りにしてチェーン交換を進めます。

タイミングチェーンはエンジンのフロントカバーと呼ばれるカバーの奥にありますので、前周りを分解します。フロントカバーを取り外すのにオイルパンを外してエンジンオイルのストレーナを取り外したり、ウォーターポンプを取り外したりと意外と外すものが多いです。

ここまで分解できればタイミングチェーンが取り外せます。
車上だとスペースがなくカバーを取り外す事ができません。

新品のチェーンと比較すると伸びているのがわかります。エンジン内部の損傷具合を見る限り異音の出始めの状態だったので、チェーンだけの交換でひとまずは大丈夫そうです。
先日あげた異音のコペンは内部もかなりのダメージが入ってしまっていて、交換部品が多くなってしまいました。

場面は飛んでエンジンを組み上げた後に車体に載せて最後のチェック中です。これはエンジンの冷却水を充填するための道具で、エンジン内部を負圧にして一気に充填します。負圧の値を見ることで漏れチェックもできますし、ヘッドの歪みなども簡易的に点検することも可能です。

そして本日の夜また違うコペンのエンジンを降ろしました。
今度は異音の修理ではなくオーバーホール作業になります。

明日は土曜日ですのでリフトを空けておくためにエンジンを降ろした後、フレームを戻してからタイヤをつけて手押しで外に出します。エンジンの無い車体はとても軽く一人でも軽々動かせます。エンジンがないとエンジンルームも寂しいですね。

エンジン本体をエンジンスタンドにセットして本日の業務は終了!明日はエンジンの分解を進めていきたいと思います。
ではでは!