こんにちは!わだちの犬飼です。少し更新が空いてしましましたが最近の振り返りをざっとしていきたいと思います。

最近はこんな感じで工場フル稼働で整備をしていまして、エンジン降ろしが多くリフトが埋まってしまっている事が多いので、地上でできる整備はなるべく地上でおこなっております。
ご来店いただいた方は分かるかと思いますが、現在第2工場を建設中です!こちらの詳細は追ってご紹介いたします。

奥のリフトではトランスミッションのオーバーホール作業中です。コペンの持病であるギヤの入りにくさもオーバーホールで解消できます!こちらも同じく持病のインプットシャフトのオイル漏れと一緒に修理することをお勧めします。

手前のリフトでもエンジンを降ろしてこちらはDスポーツのLSDの組み付け作業。

ミッションの奥の奥にデフがいるのでバラバラにしてから入れ替えます。

ガッツリ仕事をしてくれることでしょう!
こちらのコペンは奇跡の1万キロ走行だったので、LSDの組み付けのみで他部品は特に交換せずに組み立てました。

ブレーキの効き具合に不満があるとのことでしたので、在庫していた20周年キャリパーを装着!こちら限定販売ですでに完売したそうなので、これで最後になりそうです。

最後はブースト圧が何をやっても0.5キロしかかからないコペンの診断と修理。ブーストがかからない場合、圧力がどこかで漏れているケースとタービン本体の不良の二通りの原因があります。
大抵の場合漏れはインテークパイプ周りのクラックや割れを疑うのですが、今回は社外のパイプに変わっていて、ホースの緩みもなさそうです。
どこからかブースト圧が漏れているとブローバイによってオイル汚れも伴う事が多いので、オイル汚れを探っているとタービン真下あたりが何やら汚れています。

そうなると怪しいのはこのインタークーラーへとつながっているホース。
外から見る限りが何もなさそうですが・・・


ファイバースコープで中を覗いてみると、ホースの内側に亀裂が入っています。
ここからのブースト圧漏れで間違いなさそうです。中古の在庫品と交換してきっちり1キロかかるようになりました!
このホース、切れているケースは稀で、経年劣化というよりは事故などの外的要因で亀裂が入るケースが多いかと思います。
タービン本体は高価ですので、いきなり本丸に行く前に周りの状況をきちんと点検して把握することが大切ですね!
ではでは!