こんにちはわだちの犬飼です!
オープンカーであるコペンの悩みどころと言えば雨漏りですよね・・・
以前YouTube動画で簡単に対策できる雨漏り修理をご紹介いたしました。
この内容の対策をしていただければコペンの雨漏りの90%ほどは修理できるかと思います。では残りの10%はどうすれば良いのか。
やはりご来店いただいて点検修理が必要になります。
もちろん動画でご紹介した以外の雨漏りの修理ノウハウも多数持っているのですが、今回は初めて遭遇した雨漏りレアケースをご紹介します。

車内がカビ臭く、雨漏りをしているのだがどこから侵入しているの分からず困っているとのご相談でご入庫。
カビ臭いのはフロアマット下のカーペットのスポンジが雨漏りによって給水しており、カビているために悪臭を放っています。

カーペットをめくって点検してみると助手席後ろが濡れております。『これは動画のパターンだな』と思い、今回は正攻法でウェザーストリップを交換して修理。



カーペットは新品に交換するので剥がしてから水の侵入チェックをしていると・・・
助手席後ろの水野侵入は改善されたのですが、どうやら助手席と運転席の足元にも水たまりができています。

このケースも過去に経験があり、Aピラー周りのウェザーストリップの両面テープが劣化するとそこから水が侵入するケースがあります。そのパターンとの切り分けのためにAピラーを養生してから水をかけてみても侵入は止まりません。
その後じっくり点検をしていると・・・・

侵入箇所を発見!

なんとダッシュボード奥のリーンホースメントと呼ばれる補強のボルトが1本ついておらず、その穴から水が侵入していました!
運転席助手席両方とも付いておりません。

ドアの配線も延長加工されているので、過去にガルウイングキットが装着されていて、それを取り外した時にボルトをつけ忘れたようです。
ここのボルトは長く、ドアを脱着しないと入れられないので、2人がかりでなんとか取り付け完了!
ボルト取り付け後は水の侵入もバッチリおさまりました!

続いてはAピラーとルーフとの隙間から水が入ってしまうとのご相談。
動画も既に見ていただいて、処置をしてみたが収まらないそうです。
確かに水を繋ぎ目にかけてみるとポタポタと車内に入ってしまいます。
こちらもじっくり点検してみると・・・

ルーフのパネルの穴から水が出てきています。こんなところに水が入ってしまうのはおかしいので、穴からエアーを吹き込んで出口を探ってみると・・・
なんとシーリングに亀裂が入っていて、そこから水が侵入していました!
恐らく事故等の衝撃でシーリング剤が割れてしまったのでしょう。

液体パッキンでシーリング剤を補強してあげて雨漏り修理完了です。
動画をご覧いただいてそれでも直せない雨漏りはぜひご相談ください!
ではでは!
