こんにちは!わだちの犬飼です。
当店は整備メインのお店ですが中古車販売も行っております。
ただ中古車を販売するのではなく、年間500台以上コペンを整備している実績をフィードバックして販売しております。その過程を少しだけご紹介・・・
まず最初に大切なのは仕入れです。
当店ではアクティブトップ(電動オープン機構)を修理できますので、その技術を活かすために屋根のあかないコペンを狙って仕入れます。なぜそうするのかと言いますと、単純に不具合があるのでイイ物を安く入手できます。

こちらのコペンもそうやって仕入れてきた車両で今修理しているところです。大体のコペンは油圧ポンプが壊れていて、その影響で屋根がめちゃめちゃな状況になって売られているケースが多いので、ひとつひとつ修理していきます。

車が正常な状態に戻ったら状態の把握作業です。中古車の心配な部分は前のオーナー様がどのように乗ってきて、どのようなメンテナンスをしてきたかどうかが不明瞭な部分にあるかと思います。そこの不安を少しでも払拭できるように状態の把握には力を入れております。
画像のようにエンジンの内部まで点検することで、過去のオイル管理の状態までチェック。整備記録が残っていなくても、各部品の色や状態をよく観察することでその部品が過去に交換されてきたかどうかはわかりますので、そうやって状態を把握していきます。

下回りも念入りに点検して錆などの状態もチェックします。
実は一番重視している点がここで、ボディが錆びて腐っていると長くは持たない可能性が高いので、そういった車両は商品にすることなく部品取り車等で有効活用していきます。
その他外装の目立つ傷などもあらかじめ補修しておきます。

状態の把握が完了したら事前に整備する内容をリストアップして整備を施します。こちらが専門店の一番の腕の見せ所でもあります。闇雲に全ての部品を交換してしまうと車両価格がとんでもない値段になってしまいますので、ツボを押さえて一台一台に合った整備を施していきます。
よく劣化しやすいラジエーターだったり、オルタネーターなどの壊れてしまうとレッカーのお世話になる可能性が高い部分などは重点ポイントです。

整備を施したのちに最終的に清掃作業行って、ようやくネット掲載となります。
ここまで念入りに行うとコストがかかって車体価格が高くなってしまうのですが、そこで効いてくるのが一番初めの仕入れの部分です。
仕入れで我々の手に負える不具合のある車両をあえて選択することで、整備を施してもそこまで値段が跳ね上がらない車両をご提供することができます。
そんな感じで日々の業務の合間合間で販売コペンを仕上げております。


話は整備の話題に移ってビルシュタインサスの交換の様子です。
こちらビルシュタインの正規店にオーバーホールしてもらったリビルト品になります。
見た目もそうですが、中身も新品同様に生まれ変わっておりますので、シャキッとした走りが復活します!

ビルシュタインサスの弱点といえばガタが出やすい事。早い個体だと5万キロくらいでも小さなガタが出ている車両も見受けられます。
小さなガタでも走行すると異音となって現れますので気になります。
そういった部分もリビルト品へ交換すると改善されますので、おすすめです。

リアだけでなくもちろんフロントも交換。
スプリングは移植になりますが、アッパマウントなどの消耗品は同時に交換しておくのがベストです!

続いてはタイヤ交換のご紹介。
こういった一般整備ももちろんやっておりますので、ご相談ください!
コペンは足回りが硬い分、タイヤ選びにもコツがあって、相性の悪いタイヤですとタイヤが負けてしまって腰砕けになり、乗り心地が気持ち悪くなります・・・・
その辺りもご予算に合わせてご提案可能です!

最後はブレーキ周りのリフレッシュの様子。
初期物のコペンは既に20年以上経過しておりますので、一度もオーバーホールしていないのであればこの辺りはどこかのタイミングで早めに実施しておきたいぶぶになります。

ホースも一緒に交換して・・・

最近よく見かけるのがマスターシリンダからのオイル漏れ。
マスターシリンダ下部が錆びている場合は要注意です。

幸いまだASSYで新品が手に入りますので、ここはマルっと交換がおすすめです。
やはり安全運転の要でもあるブレーキは一番気にかけなければいけないポイントですね。
エンジンの調子が悪くても走れないだけで事故にはなりませんが、ブレーキが効かないと・・・・
ネオクラシックと呼ばれる部類に入ってきたコペンですので、定期的な点検を心がけましょう!
