こんにちは!WADACHIの犬飼です。
今日は国土交通省の認証工場になるための準備についてお話ししたいと思います!

このような黄色い看板を見た事がありますか?
自動車修理工場として幅広い作業を行うためには最低でも認証を取得する必要があります。認証を取らなくても営業自体はできますが、ブレーキ廻りや足廻りなどを整備する分解整備行為を行う事ができません。
オイル交換などの軽微な作業中心でしたら認証は必要ありませんが、法定点検をしっかりと行うには認証が必要で、当然エンジンオーバーホールなどの重整備には分解整備が付き物なので、認証が必須となります。
当工場も開店にあたり認証を取得した状態でオープン予定ですが、様々な決まり事があり、簡単においそれと取得できる代物ではございません・・・
具体的には整備士の国家資格や規定の面積をクリアした作業場、規定の工具などなど・・細かな基準について気になる方は関東陸運局のサイトをご覧ください↓↓
http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_gian/seibi/date/ninshou_kijun_3.pdf
本日はその認証工具の1つである排気ガステスターの校正を行う為に自動車整備振興会へ行ってきました!
残念ながら校正中の写真は撮れなかったので、テスターの紹介をしたいと思います。

こちらがその排ガステスターで、CO・HCテスターとも呼ばれます。
排気ガス中のCO(一酸化炭素)とHC(炭化水素、燃え残ったガソリン)濃度を測定して、クリーンな排気ガスが出ているか測定するための機械になります。

この赤丸の部分はマフラーの出口に突っ込んで、排気ガスを測定します。
ユーザー車検を行なった事がある方はご存知かと思いますが、排ガスのCO・HC値は車検時にも測定されて、基準をクリアできない車両は車検NGとなります。
そして画像の液晶部には”250”と表示されていると思いますが、これは測定値ではありません。
電源を入れてすぐに使用する事が出来なくなっていて、なんとテスターが自ら300秒カウントして機械の暖機を行うのです!まるでエンジンのようですが、電子部分を温めてからでないと正確な測定ができない為のようです。さすが精密機械・・・そしてお値段も精密機械ならでは・・・
私はケチって某オークションから中古のテスターを購入しました!中古でも数十諭吉はしましたが・・・そして中古ならではの問題も・・・
ちなみに暖機が終わるとモニター部には数値が表示され、ボタンを押すと測定が開始されます。

さて、なぜ今回校正を行なったのかと言いますと、当然精密機械の測定精度を維持する為の定期的な点検が本来の校正の意味合いです。
しかし、認証取得する為の提出書類の中に、”排ガステスターの試験成績表”というものが必要でして、新品を購入すれば当然メーカーの発行した成績表が添付されているのですが、今回のようにケチって中古を購入すると、その成績表がついていない場合があります。
まさにそのケースだったので、成績表を入手する事が主な目的でした。

ちなみに校正してもらうとステッカーが貼られますが、今回の校正分は右側のステッカーです。
左のステッカーを見ると、まだ有効期限が残っていますね。前の持ち主がしっかり校正を行なっていたようですが、あいにく成績表は添付されていませんでした。

無事に成績表を入手する事が出来て、認証取得へまた一歩近づく事が出来ました!
みなさんも中古の排ガステスターを購入される際は(あまり無いとは思いますが・・・)成績表の有無などもしっかりと確認した方が良いですよ!