こんにちは!わだちの犬飼です!
先日関東運輸局の認証が正式に降りて、当工場は晴れて認証工場となりました!
これであらゆる作業を合法的に行うことができるようになりました^ ^
さて今回は当工場の主役でもあるコペン(L880K)の作業をご紹介したいと思います。
今までにも数台作業していますが、軽作業が多かったので記事にはしていませんでした。今回はエンジンオーバーホールとMTコペンの弱点でもあるシフトロッドのオイル漏れを修理していきたいと思います!

いきなりですが、エンジンとミッションが降りました笑
コペンは横置き4気筒エンジンなのでミッションだけ降ろす事が出来ません。クラッチ交換などでもエンジンを脱着する必要があります。

とは言え軽自動車のエンジンなので非常にコンパクトです!

降りた後はエンジンクレーンでエンジンを持ち上げ、メンバー(エンジンとミッションを支えているフレーム)を切り離し、ミッションとエンジンも切り離します。
画像は撮り忘れましたm(_ _)m作業に夢中になると写真を忘れてしまいがちです‥
気を取り直して、まずはトランスミッションから分解していきます!

今回交換したいのはここの部分のオイルシール。車内にあるシフトレバーから伸びたシャフトがここに繋がります。10万キロを超えたマニュアルコペンの8割がここからオイル漏れを起こしていると言っても過言ではない程のウィークポイントなのですが、修理は一筋縄ではいきません。
部品代自体は数百円ですが、シャフトをミッションから抜かないとオイルシールを替える事が出来ません!シャフトを抜く為にはトランスミッションを完全に分解する必要が‥
しかも先程申し上げた通り、コペンはミッションだけ降ろす事が出来ないので、エンジンミッション降ろす→ミッション分解→オイルシール交換となるので、かなりの大工事に!

まずは5速ギア部分を分解して‥

ミッションを半分に割るとギアがたくさん出てきます!

ギアを取り出すと問題のシャフトが現れます!シフトフォークと繋がっているのでシャフトだけ抜けるはずはありません(^_^;)

こちらが問題のオイルシール!サクッと交換します。

今回は一緒に他の部分のオイルシールも交換しました!

ギア部分を組み直します。ここの組み付けが非常に大変です!心を無にして行わないと終わりません笑複雑なギアとシャフト、フォークを外で組み付けた状態でいっぺんに組み付けないと入らない構造になっています。


こちらはミッション内部のシンクロとフォークという部品で、磨耗する部分です!今回は走行距離10万キロほどだったのでまだ大丈夫でしたが、ここが磨耗するとギヤの入りが悪くなります。本来はここまで分解するならば同時に替える方が良いのですが、今回は予算の都合で見送り。

最後に5速の部分のフタをして、ミッションは完了!
次回はいよいよエンジンオーバーホール編です!