こんにちは!わだちの犬飼です!
当店得意のコペンですが、販売車両は基本的にいわく付きの車両をあえて仕入れます( ̄∇ ̄)
いわく付きと言っても事故車とかではありません!
例えばエンジンオイル漏れをしていたり、不調だったり、アクティブトップが作動しなかったり‥
そんなコペンを匠の技?笑で直すことによって、相場よりもお安くお客様にご提供する事ができます。
今回はエンジン不調のコペンを仕入れてみたのですが、診断してみると1気筒死んでいるようです。
これはこの前のモクモク号と同じ臭いが‥
さらに診断を進めると、2番シリンダの圧縮がありません!(/ _ ; )

という事でエンジンが降りました笑
2人で分担しながらうまく作業を進めると、1時間半ほどで降ろす事ができます。

さらにエンジンの分解を進めていきます。

はい。またもやエキゾーストバルブに穴が空いています。
Youtubeにあげたエンジンとは別ものです。
今回もタービンブローした形跡も無く、ピストン頂部にぶつかった跡も無く、バルブシートに傷もありません。
バルブだけが綺麗に破壊されています‥
バルブの初期不良?いや、そんな事は無さそうです。

バルブに穴の空いていたシリンダーのピストンがこちらです。
赤丸の部分が問題のバルブの直下なのですが、よく見るとここだけカーボンが綺麗になっています。
あくまで仮説ですが、おそらくデトネーション(異常燃焼)によってバルブが破損もしくは溶損したものと考えるのが一番かなと思います。
破片がどこにも無いのも溶損したならば説明が着きます。これだけ大きな破片がエキゾーストマニホールドを通過してタービンに到達すると、まずタービンブローしそうなものです。
しかしタービンは無傷でエキマニ内にも破損はありません。
異常燃焼によってピストン頂部のカーボンも焼き切れたのではないかと。
そもそもなぜ異常燃焼が起きてしまったのかは、おそらくカーボン堆積が原因かと思います。ターボエンジンなのでデトネーションも起こりやすいかと。
しかしながら走行距離が嵩むとカーボン堆積は避けられない問題です。という事は過走行のコペンでは誰でも起こり得る現象なのかも(^_^;)普通ならば過走行で圧縮が抜けたら廃車ですね(我々はそんな事させませんが)
そこでカーボンを除去するには‥ オーバーホールが一番ですがやはり高価なので、ケミカルで良い商品があるのです。
機会があれば紹介しますね!
あとはハイオクガソリンを使用するのもデトネーション防止になるかと思います!
いずれにせよこのエンジンはオーバーホール確定です。部品が揃ったら着手します!
ではでは!
追伸!
大学院でエンジンのノッキング研究をしていた友人に相談したら、デトネーションではなくLSPI(ロースピードプレイグニッション)なのでは?とのこと。
もう少し研究を重ねてご報告いたします!
いずれにせよ、カーボンが原因である可能性は高いので、カーボン対策のご紹介をしたいと思います。