コペンのタイミングチェーンのお話

こんにちは!わだちの犬飼です!

みなさん、タイミングチェーンって知っていますか?

車好きな方なら耳にしたことはあるかと思いますが、そうでない方でも“タイミングベルト”は聞いたことがあるのではないでしょうか。

よく10万キロ走行で交換しないといけないと言われているアレです。中古車店などのフリップに「タイミングベルト交換ずみ!」だとか「タイミングチェーン !」などと書かれていますよね。

そもそも何をしている部品なのかと言いますと、エンジン内部のクランクシャフトとカムシャフトを繋いでいる部品でして、これらの2つの部品はお互いに連動し合って“タイミング良く”動くことで初めてエンジンがスムーズに働くことができるのです。

このベルトやチェーンが切れてしまうと、エンジンが動かなくなるばかりでなく、エンジンの種類によってはエンジン内部が壊れてしまうこともあります。

そんな大事な部品なので、タイミングベルトは定期的に交換しなければならない物だと認知されております。しかしチェーンはどうなのでしょうか?

“チェーンだから10万キロで無交換でも安心!”と思う方も多いかと思います。

しかしそれは半分正解で半分間違っています。

当然ベルトに比べてチェーンは丈夫なので切れることはまずありません。しかしながらチェーンはコマとコマがリンクでジョイントされてできている部品ですので、使用過程で伸びてきます。

この伸びが今回の話のテーマです。

・コペン特有のチェーン?

ここで話はコペンのJBエンジンに戻りますが、何度かこのブログで取り上げている通り、JBエンジンもタイミングチェーンになります。

ベルトと比較して丈夫なチェーンですがもちろん欠点もありまして、一番大きな欠点は騒音です。

エンジン内部をチェーンが高速回転するので、ベルトと比べるとどうしてもジャラジャラ音が聞こえてしまいます。そこでこの騒音を少しでも低減するように開発されたのがサイレントチェーンになります。

よく見かける自転車のチェーンなどと比べると、コマが二列になっていてコマの大きさも細かくなっているのが分かるかと思います。

サイレントチェーンによって騒音問題もかなり低減されたタイミングチェーンですが、新たな問題に直面します。そう、チェーン伸びです。

コマが小さくなってジョイント部分が増えた分、伸びやすくなっているのです。

新品のタイミングチェーンと比較するとこんなにも伸びていることもあります。

そもそも多少の伸び自体は想定されていて、チェーンテンショナーで自動調整されるのですが、調整域を超えて伸びてしまうとチェーンが緩み、エンジン内部で暴れ出してシャリシャリと異音が発生します。

それだけでなく、エンジン内部を削り出したり、伸びによってタイミングがズレることでエンジンも本調子で無くなってしまします。

一度に伸びてしまったチェーンは元には戻りませんし、コペンの場合、タイミンチェーン交換=エンジン降ろし、エンジンバラバラなので、そう簡単に交換できる物でもありません。

では伸びないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。

・チェーン伸びの防止策とは・・・?

ずばり「こまめなエンジンオイル交換」です。

なんだ、そんなことか!と思った方もいるかと思いますが、その簡単なことの積み重ねが大切なのです。コペンは小排気量ターボ車ですので、エンジンはかなり過酷な状態にさらされます。エンジンオイルに対する負荷も大きく、汚れやすいのです。欲を言えば2,000km走行ごと、遅くても3,000km走行ごとに交換しないと5万キロ走行でもエンジン内部はスラッジで真っ黒になります(^◇^;)

片方が17万キロ走行で、もう片方が6万キロ走行のエンジン内部の様子です。どちらがどちらでしょうか?

多くの方は綺麗な方が6万キロだと思うかと思いますが、実は違います。

綺麗な方がオイル管理の良い17万キロのエンジンで、もう片方はオイル管理の悪い6万キロのエンジンなのです。

オイル管理の差でここまで汚れにも差が出てきます。

オイル管理が悪いコペンだと5〜6万キロ走行でチェーンが伸びきっていることもあります。

オイル管理が良いコペンでは、20万キロ走っていても伸びは最小限で異音が出ていないこともあるのです。

ではなぜオイル管理によってチェーンの伸びに差が出るのでしょうか?

答えはタイミングチェーンの冷却潤滑方法にあります。

このようにJBエンジンのタイミングチェーンはオイルノズルからエンジンオイルが吹き付けられて潤滑される仕組みになっています。

このノズルの実物はどんな感じなのかと言いますと・・・

 

このようにとても小さな穴によってオイルが噴射されているのです。

オイル管理が悪いと、このノズルがスラッジなどの汚れによって詰まってしまい、チェーンをオイルによって冷却潤滑することができなくなり、早期磨耗に繋がると考えられます。

このような小さな油路はエンジン内部にたくさんありますので、汚れによる詰まりはチェーンだけでなく他の部分にもダメージを与えていることでしょう・・・

人間で言うところの血管が詰まって脳梗塞が起きている状態ですので、かなり危機的な状況です。

まとめます!

たかがオイル交換、されどオイル交換、コペンに限らず車のメンテナンスの基本はエンジンオイル交換です。

長く愛車に乗るためにもこまめなオイル交換を心がけましょう!もちろん当店でもエンジンオイルはいつでも交換できますので、ご相談ください!

先日当店にワコーズさんのNewオイルが入荷しました!

詳細は後日ご紹介したいと思います!

ではでは!

作成者: wadachi1201

皆さん初めまして!睦沢町のわだちです!車検や点検、中古車の販売を行ってきます!Twitterなどもやってますので是非フォローよろしくお願いします!SNSでしか公開しないお得な情報があるかも!?

2件のフィードバック

  1. 大事なのは初期伸びです。椿本も山久も初期伸びについては注意を語っています。(チェーンメーカー)
    油は汚れてもチェーンに及ぼす伸びはほとんどありません。確かに水となれば別ですが
    たとえ伸びてもタイトナーでしっかり保護されています。
    タイミングチェーンだと普通乗りでは絶対に切れることはありません。
    またタイミングチェーンの音など普通に走っていれば運転席からは聞こえません。
    確かにスポーツ競技などではオイルを重視するかもしれませんが 1か月0~50㎞程度の運転なら1年以上オイル交換しなくても大丈夫です。私の車は5年間オイル交換無しでも車は走っています。(継ぎ足しですが)

    鉄も温度で伸びます。膨張係数は大きいほうです。電車のレールで冬と夏では長さが違いますがつなぎ目で補正しています。零下の場所でエンジンをかけエンジンが熱く成った時の温度変化は100度くらいあります。
    タイミングチェーンはどうなるでしょう?
    よってあまりオイルにとらわれず気にしないこと!
    古いオイルでの走行はタイミングチェーンに影響などしません。

    いいね

    1. 貴重なご意見ありがとうございます。

      まず当記事はダイハツコペンのJBエンジンのタイミングチェーンに限った話であることをご了承ください。

      切れや音についてですが確かにタイミングチェーンは切れることはまずないかと思います。
      音については業界全体的にチェーン→ベルト→チェーンと推移していることや、JBエンジンに関してもミラの時代からコペンへ改良されて搭載された際に通常の8mmピッチチェーンからサイレントチェーンに変更されている経緯がございますので、感じ方に個人差はあるかと思いますが、音は少なからずメーカーのとって問題視されている内容なのかと思います。
      また伸びきってしまってからはエンジン内部と干渉するのでかなりの異音がします。

      当ブログの他記事でもあるようにコペンのエンジンオイルは大変汚れやすい上に、汚れ(今回はスラッジなどの話)が油路をつまらせる事により、チェーンの潤滑を行うことができず、伸びてしまうと考えられます。
      実際にエンジンを分解するとチェーンが伸びている車体はこの通路が汚れで詰まっているケースがほとんどです。
      オイルが汚れていてもこの油路さえ詰まらなければ、チェーンに対しては問題ないと言えるので、オイルの汚れ=チェーン伸びとは言えないかもしれません。

      しかしながらコペンのエンジンは正常でも水温が100度を超える温度管理が厳しいエンジンでもありまして、その状況下でチェーン潤滑用のオイル供給が滞るとチェーンの温度はメーカーの想定温度以上に上昇することが予想され、それによって伸びが発生すると思われます。
      おっしゃる通り想定の範囲内の伸びでしたらタイトナーで対応可能ですが、それ以上に伸びてしまうと弛みが発生してチェーンが暴れ、エンジン内部を傷つけたり、そもそものバルブタイミングが狂うことでエンジン不調になったりします。

      本記事は今まで100台以上のコペンを見てきて、20台以上エンジンオーバーホール及びタイミングチェーン交換をしてきて感じた経験による物でして、自動車整備士ではありますがチェーンや金属の専門家ではございませんので、至らない点はあるかと思います。

      またkamekamerisu様のように1ヶ月の走行距離が少ないのであれば継ぎ足しでも大丈夫かと思います。(酸化はしますので他の部分に影響はあるかもしれません。)
      一般的なコペンユーザーの方は走行距離も多い方が多いので、オイル交換(スラッジの堆積防止)をすることで油路をの詰まりを防ぎ、チェーン伸びを防止できると思い、記事にいたしました。
      コペン乗りの方は20〜30万キロ走行までエンジンを維持しようとする方も多いので・・・

      まとまりませんが私は乗り方によっては古いオイル(のスラッジによる影響)での走行はチェーンに影響を及ぼすと考えます。

      いいね

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