こんにちは!わだちの犬飼です。
コペンのMT車にお乗りの方の大多数のが抱えている不満といえば’ギヤの入りの悪さ’かと思います。特に1速の入りにくさは持病化していて多くのかたが悩まれているかと・・・
今回は3速に変速したときにギヤ鳴りしてしまうとの不具合を抱えたコペンのトランスミッションを修理していきたいと思います。
症状としては特に3速が酷いものの、持病の1速の入りにくさもたまに顔を出したりと全体的に調子がよろしくないご様子。初めに試乗した時にクラッチの遊びが異常に多かったので、これが原因でMT内部を痛めてしまったようです。クラッチが切り切れていない状態で変速しようとするとシンクロに負担がかかってしまいます。

いつものようにサクッとエンジンとミッションを降ろします。幸いエンジンは絶好調な一台でしたので、今回はエンジン周りの整備はウォーターポンプやイグニッションコイルの取替に留めておいて、トランスミッションの整備に力を注ぎます。

いきなりですがバラバラのギヤ達・・・笑
ここまで分解するまでは長い道のりですが、この小さな部品達が走りを支えています。


ちなみにギヤは組み上げるとこんな感じでまとまっています。
今回の不具合の原因はこちらの御二方。


シンクロメッシュ(上の画像)が磨耗していただけでなく、スリーブと呼ばれる実際にシフト操作で動いている部品にも引っ掛かりが見られてスムーズな操作の妨げになっていたようでした。
この部品達を交換し、ギヤを組み上げて、トランスミッションを組み上げて、エンジンとドッキングして、車体のせて、色々とつないで作業完了です!
気になるギヤの入りは・・・・
絶好調になりました!
車両に載ってから出ないとフィーリングの変化はわからないので緊張の一瞬です・・・
何十台とコペンのエンジンやミッションを分解して車両に載せていますが、いつも1発目始動したり操作する時は緊張しますね^^;
ではでは!